日本ベンチャーフィランソロピー基金、成果報告レポートのお披露目でした!

日本ベンチャーフィランソロピー基金(JVPF)さんからご依頼頂き、こちらのレポートを執筆しました。

JVPFさんは日本初の本格的なベンチャーフィランソロピー。

ベンチャーフィランソロピーとは、経営支援と資金支援を統合的に提供する、フィランソロピーの新しい形です。
中長期的で大規模な資金提供と、経営にコミットする支援が特徴で、世界各地でその数が増えつつあります。

 

今回は、JVPFの支援先第一号、「放課後NPOアフタースクール」さんにフォーカスしました。

JVPFさんが放課後NPOアフタースクールさんへの支援を始めたのは2013年春のこと。
それから約4年が経ち、今回めでたく卒業を迎えられました。
(正式な支援開始は2013年12月。その前のデューデリジェンス期間を含めて約4年という計算です。)

私は、今回、JVPFさんの4年間の支援の経緯と成果をまとめたレポートを執筆しました。

 

目標は二つ。

  • JVPFさんの放課後NPOアフタースクールさんへの支援の経緯と成果を明らかにすること
  • そこからベンチャーフィランソロピーの価値や可能性、広げるために必要なポイントを論ずること

です。

<ご挨拶される社会的投資推進財団の青柳さん>

 

昨日は、日本ベンチャーフィランソロピー基金さんの年次報告会でした。

レポートをこの日に間に合うように、と猛烈なスピードで作業した1.5ヶ月間。

期日が短いこともあって、苦労もありましたが、結果的には短い時間でぐっと集中してベンチャーフィランソロピーの価値や意味について、考えることが出来たように思います。

レポートでは、支援の経緯を「5つのアクション」にまとめています。
もちろん現実にはもっと紆余曲折があったわけですが、4年間の具体の支援を、初めて知る人にも理解できるようにまとめられたのではないかと思います。

また、目標に対して、どんな成果があったのかも、「当初の目標設定」と「成果」を対照させて質的・量的に論じました。

放課後NPOアフタースクールさんは、収入面だけ見ても、支援開始当初に比べて613%増と猛烈な成長。

アフタースクールの提供校数は3校から14校に。

利用者である子どもの数は延べ3万5800人から15万5千人に。

スタッフ数は5人から45人にまで増えました。

 

と、ここまでが放課後NPOアフタースクールさんのことについて。

ではその上で、彼らの成長にベンチャーフィランソロピーという組織がどんな役割を果たしたのか、という点については、また別の記事で。

レポートがupされたタイミングで、もう一度論じたいと思います。

卒業された平岩さんと、レポートを手にして記念撮影。
平岩さんには、「ここまで書いて頂いたことはなかった、丸裸になった気分。死ぬまで大事にします」と言って頂きました^ ^

一緒に写っているのは今回制作補佐をして下さったライターの桐田さん。

短期間の作業にも関わらず、惜しむことなくご協力して下さいました。

SIP代表の白石さんはじめ、JVPFの皆々様についても、今回のレポーティングを通じて、冷静かつ熱く、経験に裏打ちされてアドバイスをされているんだなぁと感じました。

伴走支援の一つの形として、日本社会に大きなインパクトを与える取り組みだと思います。

プロボノパートナー企業の皆さんの貢献についても、語りたいことがたくさんです。
ちょっと長くなったので、その意味や特徴、価値については、別記事にて改めて解説したいと思います。

<社会的投資推進財団の工藤さんから、花束贈呈>

なにはともあれ、まずは2016年度の年次報告会の無事終了、平岩さんのご卒業、おめでとうございました!

 

水谷衣里

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