社会人はどんどん、草鞋を履くべきだという話/チャンス・フォー・チルドレンの理事会でした。

■公益社団法人Chance for Childrenの理事会へ

理事として参画している公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンの理事会でした。

理事として関わり始めてから、毎回の理事会がとにかく学び深く。

今回もあっという間の2.5時間でした。

CFCの理事監事の皆さん。激論後、恒例の撮影です。

■理事会の帰り道に考えたこと

今までいくつかの団体の社外/非常勤役員をお引き受けしてきました。

遡れば最初に「非営利組織の役員」なるものに就任したのは大学院2年生の秋。

リサーチャーとして社会人になるよりも前に、40~60代の大先輩に囲まれて、非営利組織の経営に、参画させて頂いていたのでした。

(理事の布陣も中々凄かったです。今振り返ればレジェンドだらけでした。)

任期が切れ、役割を離れた組織もありますが、殆どの団体とはその後もお付き合いが続いています。

その頃作っていた冊子。久しぶりに手にしてみました。中身は色あせては、、、ないなあ。

■最年少・最後尾だからこそ大きかったインパクト

多くの場合、最年少で、最後尾。
しかしそれでも理事会や評議員会、アドバイザリー会議などに出席するたび、出来る最大限の知識を持って、可能な限り最大のコミットをする。
その中で「組織を経営するとは何か」を考えさせられてきたように思います。

どんなに小さな組織であっても、現実に活動や事業をする以上、それは机上の空論ではない。
リアルに「顧客」がいて、売り上げがあり、有償スタッフがいて、笑って無償で支えて下さる人もいる。
(「顧客」はお金を払ってくれる人の場合もあれば、そうでない人や組織の場合もありますね。)

クライアントがいて、働く人がいて、支援して下さる人がいて、奉仕すべき存在があり、逃れたくない/逃れられないミッションがある。

そういう局面に立たされて初めて、組織を経営するということの奥深さを感じられるのだなぁと思うのです。

CFCの理事会にて。前半戦終了後、途中の休憩時間の様子です。

■社会人はどんどん、草鞋を履くべきだという話

括りで言えば「サラリーウーマン」だった私が起業に躊躇がなかった1つの理由は、こうして事業を考える場面にリアルに接してきたからだと思います。
(もう1つの理由は所属していた組織が成果志向だったことにあると思います。)

そして本質的な学びの場は、「学び」という域を超えて、自分の人生を変え、自分の人生を通じて関わる周りの人生を変えていくのだと、こうした場に行くたびに思うのです。

■参加するからわかる、磨かれる

私が「まちを支える生態系」という言葉にこだわる理由の1つはここにあります。

社会人が、組織の枠を一歩超えて、プロボノでも何でも良いから、社会のことを真剣に考え、その変革の片棒を担がんとする組織の持続可能性を考える。

それを通じて異なる思考や経験を持つ人と出会い、切磋琢磨する。

そんな循環を、そんな楽しさを、独り占めせずにもっと開いていきたい。そんなことを思うのです。

※言わずもがな、ですが、事業が生み出す世の中へのインパクトを高めにもこだわりながら、ですね。
必死で取り組んでいる現場に、「お勉強」しにくるだけって、とっても失礼なことだと思いますので。
関わるからには精一杯。関わる組織を良くするだけではなくて、それが世の中にとってどんな意味があるのか考えながら、携わりたい。

雲で隠れたスカイツリー。見えますか?理事会が開催された会議室の廊下から撮影した写真です。

■完全ではないけれど、やらないと出来るようにはならない。やる人を増やすことが何より大事な世の中ですから。

不完全でも。多少あっちに行ったりこっちに行ったりしても。間違えたり失敗しても。

参加によって支えられ、活動の成果によって世にある”困った”を少しでも減らし、”嬉しい”を増やす。そしてそういう役割を共に担える人を、少しずつでも良いから増やす。

 

無報酬ですし、時間を作るのが大変だなあと思うことももちろんありますよ。
ワーキングマザーですし、自営業者ですし。
それでも。

放っておいても誰かが課題を解決してくれる、そんな幸せな時代が終わっていくからこそ、社会の仕組みを自分たちで作ることの意味はこの先もっともっと、高まっていくと思います。

だったら、担える人を増やさなくては、ですよね。
その先にもしかしたら、自分で生業を起こす人が増えていくのかもしれません。世の中に、チャレンジする人を増やす、もう一つの方法だと思います。

少しずつでもそんな循環を作っていきたいですね。

2018年06月11日 | Posted in 日々、雑感, Chance for Children | タグ: , , Comments Closed 

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