2019年のG20大阪に向けて、社会的インパクト投資のアジェンダ化なるか?

社会的インパクト投資拡大に向けた世界的なイニシアチブであるGSG(Global Steering Group for Impact Investing)http://gsgii.org/

2013年G8サミット議長国の英国・キャメロン首相の呼びかけのもと、インパクト投資をグローバルに推進することを目的として創設され、その後新興国も参加、現在は16か国が参加するイニシアチブへと拡大しました。

The Global Steering Group for Impact Investment (GSG) seeks to catalyze a dynamic global ecosystem for impact investment as a key enabler of innovation, entrepreneurship, and capital to deliver impact at scale.

The GSG works with a global network of National and Regional Advisory Boards, partners, and other key stakeholders to drive forward the growth of the impact investment market to a tipping point by 2020.

 

私は数年前から日本の国内諮問委員会に関わっています。http://impactinvestment.jp/about/

昨日は2019年に日本がG20の議長国となることを踏まえて、社会的インパクト投資をアジェンダ化していく可能性を模索するため、WGの初会合が開催されました。

※2019年の第14回会合の議長国は日本です。
2019年6月28日-29日の2日間にかけて、G20 サミット首脳会議が大阪で開催されます。
それ以外にも5月~11月まで、日本の議長国任期期間中に、新潟・茨城・福岡・長野・愛媛・岡山・愛知など各地で関係閣僚級会合が開かれる予定です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005876.html
詳細がまとまっている外務省ウェブサイトはこちら。

G20金融世界経済に関する首脳会合  https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/g20/index.html

 

 

ワーキンググループとしては初となる昨日の会合。世界の社会的投資の父、ロナルド・コーエン卿からのビデオメッセージもありました。

*コーエン卿に関する記事
朝日新聞:https://www.asahi.com/articles/DA3S13351559.html
笹川平和財団ウェブサイト:https://www.spf.org/news/article_24579.html
外務省ウェブサイト:https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_002169.html
法務省ウェブサイト:http://www.moj.go.jp/hisho/kouhou/hisho06_00492.html

G20は2008年に第1回サミットを開催、主に経済分野について議論が行われています。
参加国は
アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、EU(以上G7)
ロシア、中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼンチン
の20の国と地域です。

リーマンショック後の世界経済の変化への対応のため始まったG20.

近年取りあげられる議題は,世界経済,貿易・投資,開発,気候・エネルギー,雇用,デジタル,テロ対策,移民・難民問題など。

今まで採択された首脳宣言やワーキンググループ・スタディグループでは、途上国支援の文脈や、女性の地位向上、金融包摂などの文脈でのアジェンダは見られるものの、社会的インパクト投資が記載されたことはありません。

ここにぜひ、社会的インパクト投資に関する内容を何かしらの形で入れ込めないかと、模索が始まりました。

日本がホスト国となる2019年の会合で、初のアジェンダ化が実現するか?言及がなされるか?

世界が注目しています。

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