誰もが課題解決の当事者に〜岐阜大学で講義でした!〜

連休明けの火曜日は、岐阜大学にて講義をさせて頂きました!

対象は、岐阜大学大学院工学研究科の大学院生の皆さん約30名。

これに加えて、「まちづくりリーダー」のための入門講座を受けているという1年生も25名~30名ほど加わり。

さらには今回お声がけ下さった工学部高木先生の研究室の学生の皆さん、工学部の教員の先生方などにもご参加頂き。

総勢60人くらい?を対象にお話しました。

岐阜大学工学部/工学研究科のウェブサイトはこちら。
http://www.eng.gifu-u.ac.jp/syakaikiban/

真ん中にいらっしゃるのが、学科長も担われている高木先生です。
まちづくりや公共投資論がご専門とのこと。
前職で取り組んでいた中小企業への右腕マッチングに関する事業で、ETIC.やG-netさんはじめ、チャレンジコミュニティ・プロジェクトの関連でお世話になった先生でもあります。

またお隣に座っていらっしゃるのが出村先生。美殿町ラボや「柳ケ瀬を楽しいまちにする株式会社」など、意欲的な取り組みを実践されています。

岐阜大学ウェブサイトから

◆今回のテーマ
今回のテーマは
ソーシャルビジネスとプロボノ
2コマ続けての授業なので、1.5時間×2の合計3時間コースです。

長時間なので2つに区切り、それぞれ副題を付けました。

  • 前編:誰が社会を変えるのか?
  • 後編:これからの日本社会にどんな変化が起こるのか?

◆大学生の皆さんにお話する時に気を付けていること

大学生や大学院生を対象にお話する時に気を付けていること。

それは、「社会課題解決へのチャレンジを、遠い世界の他人事にしないこと」、です。

例えば事例紹介。

ソーシャルビジネスの具体事例は、下手すると「自分とは遠いところにいる、凄い人が始めた凄いこと」と感じがちです。

ソーシャルビジネスやNPOの価値や意味を語れば語るほど、そう感じるのではないかと思います。

実際、始める人はすごい。だからそう感じるのは当たり前です。でも「凄すぎて自分から遠い」では本末転倒。課題解決の参加者は増えません。

そして、どんなに凄い人でも、皆悩みながら前に進んでいる/進んできたわけで。だから、できるだけ自分のことに近づけて考えられるように、あの手この手を尽くします。

また、講義をする側の自分自身についても、学生からは遠く、「東京から来た(心理的にも)遠い人」になってしまいがちです。

だから、できるだけ自分のストーリーもお話するようにしています。

大学時代に試行錯誤していたこと、シンクタンクに入ってからのこと、働きながら続けてきた色々な活動…。。。

講義の最後には、
「どうして今の仕事をしているのですか?&独立したんですか?」という女性の大学院生の方からの質問や、
「やりたいことを伝えるためにはどんなことが大切ですか?」という学部1年の男子学生からの質問も頂きました。

関心を持ってもらえるのは嬉しいし、それぞれの質問者の学生の方が、自分事として考えて下さっているのがわかって、非常に印象に残りました。

◆今回お伝えしたかったこと

今回学生の皆さんにお伝えしたかったことは。

  • 自ら行動する人は尊いから、皆さんもぜひ始めようよ

ということと、同時に

  • みんながみんな、起業するわけではないから、社会起業って遠く感じるかもしれないけど、応援する側にはいつでもなれるから、「頑張っている人を応援する」という関わり方もあるっていうことを知っておいてね

という2点でした。

なので「プロボノ」のお話の解説も。

もちろん授業なので、概念的なお話や、具体の事例も紹介しつつ、です。
後半のアドバンス版では、成果志向への変化や休眠預金といったこれからの変化の解説もさせて頂きました。

岐阜という具体的な場所で、既にリアリティある行動を始めている学生さんもいらっしゃった今回の授業。

自分自身が感じてきた、

  • 社会課題に関わることの面白さ
  • 応援することの充実感(相手の成長と自分自身の成長)
  • 課題に真剣に向き合っている人との出会いやまちとの関わりが人生を豊かにすること

を、少しでも感じて下さっているといいなと思います。

◆次はぜひ、コミュニティ投資の話を

終了後は、懇親会もして頂きました。

こちらもたくさんの方にご参加いただき、とてもとても嬉しかったです。

お声がけ下さった高木先生、ご参加下さった皆さま、ありがとうございました!

次はぜひ、コミュニティ投資の話、しましょう!

関連記事